最終更新日 2025年7月24日 by anagra

「オール電化のメリットとデメリットを知りたい」
「太陽光発電設置を考えている」
「光熱費を今より安くしたい」

電力だけでのエネルギーにすることをオール電化といいますが、電力のみにすることで様々なメリットが出て来ます。
例えば、ガスを使わないので空気が汚れないとか火災になりにくいなどは多くの人々が熟知しているメリットといえるのですが、ガス料金には使用量の他に基本料金になるものがあります。
ガスの基本料金は全国平均で約1,701円で税込み価格では1,869円になります。
この金額は2021年6月時点のものになりますが、実際に相場というのは税込み価格で1,700円~2,100円台です。
最小の金額と最大の金額の差としては約400円になるわけですが、基本料金は毎月支払う代金であり年間にすると4,800円の差になり、仮に2,100円の基本料金を支払っている場合は年間25,200円になるわけです。
電気だけのエネルギー源にするとガスの基本料金に相当する25,200円がゼロになる、さらに使用量に応じて費用を支払うことになるので節約次第ではオール電化の方が断然お得なる可能性もあるわけです。

【関連】オール電化やめたい!エコキュートからガス給湯器併用に戻す

オール電化は本当に電気代が安くなるのか?

ガス代がかからないメリットは大きいと感じる人は多いかと思われますが、電気だけを使うので安全性への期待も高まりますよね。
ただ、ガスと比較したとき電気代が本当に安くなるのか疑問に感じている人も多いのは事実です。
一般的に、オール電化住宅と呼ばれている住宅は調理や空調、電気や給湯など全ての熱源を電気だけで賄っているものを指します。
キッチンでは、ガスを使わないのでガスコンロではなくIHクッキングヒーターが使用されていたり、給湯についてもガスを使ってお湯を沸かすのではなく安い深夜の電力を使い夜間にお湯を沸かして翌日の日中の家事やお風呂などで使うお湯をためておけるエコキュートや電気温水器と呼ばれる設備が使用されます。

日中の電気代は従来と比べると割高になりがち

そのため、新築の住宅のときから電気だけの家に住む場合には設備コストは住居の購入代金に含まれるわけですから特別な負担を強いられる必要はありません。
しかし、従来ガスと電気を利用していた住宅でガスをやめて電気だけの住宅にするとなると様々な設備コストが必要になるなどガス代がゼロになる代わりに設備投資の費用を考えておかなければならないわけです。
オール電化住宅は、深夜の時間帯は電気代が安くなるのですが、日中の電気代は従来と比べると割高になりがちです。
日中家にいることが多い人などは、エアコンなどで多くの電力を使うとなると年間の光熱費がアップしてしまう可能性があるなどこのようなデメリットがあることも理解しておく必要があります。

ちなみに、電気だけの住宅になるとお湯や暖房を安く使用できるようになったり、基本使用料(ガスの基本料金がなくなる)を一本化できることや住居内に熱源が無いので安全性の向上に役立てることができる、災害の際にタンクに蓄積されている水を使用できるなどのメリットがあるわけです。
その反面、日中の電気代が割高になることからもオール電化住宅は太陽光発電との併用が望ましいとされます。

太陽の光があればいつでも自家発電ができる

太陽光発電は、家庭用タイプの需要が高まっていることからも新築住宅の段階で導入されている家も多くなっていますが、太陽の光があればいつでも自家発電ができるメリットを持ちます。
仮に、雨が降っている場合でも発電することができるので天候にあまり左右されないと感じている人も多いようです。
ただ、晴れているときと曇り空のときでは晴れている方が発電量は大きくなるので必ずしも天候に左右されないとはいい切れるものではありません。
これは曇りのときでも発電への期待ができる、このような意味があることを理解しておきましょう。

家の中に一日中いるとテレビを見たり冷暖房などで電力を消費することになりますが、これらの電力は太陽光発電で得た電力で賄うことができるので日中の電気代が高い場合でも気軽にテレビを見るなどで娯楽を楽しめますし、最近の夏は猛暑が続くことが多いので冷房は必須の電化製品ですが、自家発電ができる家なら電気代のことをあまりに気にすることなく快適な生活を送ることもできます。
この場合、冷房だけに頼るのではなく扇風機などを併用して室内の空気を循環させるなどの工夫も大切です。
扇風機を使って部屋の中の空気を循環させると、エアコンの設定温度を上げても十分快適な空間にすることができますし、設定温度を下げずに生活を送れるということは電力消費量も減るので余剰電力を買い取りって貰えるメリットを高める効果も期待することができましょう。

まとめ

また、夏場の冷房だけでなく冬場の暖房も太陽光発電により電気代の節約効果を期待することができる、これに加えて蓄電池を設置することで夜間の電力に使ったり災害時の緊急電力でも使えるメリットもあります。
オール電化は様々なメリットはありますが、これだけでなく太陽光発電とセットで考えることや蓄電池を導入することで年間の電気代の大幅な削減効果に繋げることができるのではないでしょうか。