再生可能エネルギーを導入するメリット

最終更新日 2025年7月24日 by anagra

地球温暖化に関する問題意識の高まりと、災害による原発事故などをきっかけとして国内でも再生可能エネルギーが注目されるようになりました。
しかしまだまだ再生可能エネルギーの特徴や導入することによるメリットや注意点などを正しく理解できていないという人も少なくないので、様々な観点から特徴や導入するべき理由などを正しく理解することが大切になります。

1 再生可能エネルギーとは
2 再生可能エネルギーを導入するメリットや注意点
3 エネルギー種類別のメリットや特徴

再生可能エネルギーとは

まず再生可能エネルギーとは太陽光と水力、風力や地熱、太陽熱やバイオマスなどの資源が自然環境の中で繰り返し生起し、または再生利用が可能であるエネルギーを指します。
例えば太陽光なら照射が続く限り存在するなど、このエネルギーの原則として枯渇してしまうといった心配がない特徴があり、従来の化石燃料を消費していくエネルギーとは異なって有害物質を発生させないことも環境に良いとして高く評価されている特徴でもあります。
良い面が多いとされる再生可能エネルギーですが、導入コストが問題になることが多い特徴がありますが、複数のエネルギー源の中でも太陽光発電システムに関しては初期費用の低下が続いていることで、個人で導入するケースも増えており投資目的の導入例も目立っている傾向です。

再生可能エネルギーを導入するメリットや注意点

では実際にこのエネルギーを導入することで得られるメリットや、導入する際の注意点にはどんなことがあるかというと、メリットはなんといってもエネルギー源が枯渇してしまう心配がなく地球温暖化対策が行えること、そして日本の自然や地形とマッチしており緊急時用の電源として利用できることが挙げられます。

エネルギー源が枯渇してしまう心配がない

現在国内の主なエネルギー源となっているのは、石炭や石油などの化石燃料となります。
これらの燃料は海外から購入をしていますが、燃料は埋蔵量が限られているため将来的には枯渇してしまう危険があります。
対して再生可能エネルギーであれば常に地球上に繰り返し生起しているため、枯渇してしまうといった心配がないことが最大のメリットといえます。
化石燃料は燃焼時に発生される温室効果ガスによって地球温暖化が起こるといった、世界規模の問題が発生している状態です。
それに対してもこのエネルギーは温室効果ガスを出す心配がなく、将来的に地球温暖化対策の重要な要素として認識されており、世界的に取り組みが始まっています。

日本の豊かな自然や地形とマッチングしている

そして日本の豊かな自然や地形とマッチングしているというメリットでは、日本は発電に用いる化石燃料を海外からの輸入で賄っているため、再生可能エネルギーに徐々に切り替えて行くことにより現在の輸入化石燃料に依存する状況を脱却し、将来日本のエネルギー自給率を高めていくことが出来るメリットがあります。
特に毎年大型災害が起こることから緊急用の電源としても注目されており、太陽光発電システムに関しては一般住宅やビルに設置することが当たり前になっているので、万が一のケースに備えて導入することも推進されています。

発電量は季節や時間、気候によって影響を受けやすい

反対に導入時の注意点としては、このエネルギーは自然現象から得ることになるため発電量は季節や時間、気候によって影響を受けやすいことが挙げられます。
そのため常に同じエネルギー量を供給することは困難であり、発電量をコントロールすることは出来ないことから発電量が安定しないことを理解しておきましょう。
エネルギーを生成するために必要になる規模として、発電施設を設置出来る場所が限定されてしまうことも問題の一つです。
風力地熱といった場所を厳選しなくては発電量が少なくなってしまいます。
発電効率は年々向上はしていますが、主要エネルギーとして利用するためにはさらなる改善が必要など問題点も少なくありません。
これらのメリットや注意点を理解した上で、エネルギー種類別のメリットや特徴も把握しておくと導入時の参考になります。

エネルギー種類別のメリットや特徴

太陽光発電

太陽光発電は他のエネルギー源と比較しても導入が容易であることがメリットです。
太陽光が届く場所であればどこでも問題なく機能することや、壁や屋根など施設の利用していないスペースに設置することが可能なので、専用用地を用意する必要がありません。
気候に左右されるため安定性に欠ける特徴があり、雨天や夜間の発電量は少ないですが国内では個人宅でも導入されるなど、導入が進められている特徴を持ちます。

風力発電

風力発電は売電時の固定買取価格が19円から36円となっており、風がある限り常に発電することが出来ることから運用効率が高い特徴を持っています。
しかし住宅に風力発電を設置するばら風車が回転する際の騒音が近隣トラブルになる可能性があるので、設置できる場所が限定されます。
風力発電システムから発せられる低周波は、健康を害する可能性が示唆されています。