最終更新日 2025年7月24日 by anagra
どんな商品でも、商品の売れ行きにはパッケージのデザインが大きくかかわっています。
素晴らしい商品であっても、デザインによって魅力が伝わらなくて売れ行きが振るわないことがありますし、逆に中身は同じなのにデザインを変えたことで売れ行きがアップするということは良くあることです。
目次
パッケージによって魅力を伝えることができる
食品の場合もパッケージによって魅力を伝えることができると、手に取る人が多くなったり、印象に残ったりします。
食品の場合は、食べ物の保存のことを第一に考える必要があるため、食品に適した物を適切に選ぶことも重要です。
パッケージを決める時には、ターゲットを明確に想定することが最初のステップです。
ターゲットを明確に想定することで、具体的にデザインすることが可能になります。
年齢層やライフスタイル、好みなどを想定しながらどのような情報を盛り込むべきなのか、何を伝えると良いかを考えてみましょう。
販売場所を想定してみることも大切で、どのような商品と一緒に並ぶのか、一人で来る人が多いのか、ファミリー向けのお店なのか、販売する店のターゲット層など陳列した時に印象的になるように考えていきます。
男性をターゲットにしているならダイレクトに伝わる商品のアップやキャッチフレーズが目立つようにして、箱の色も黒などかっこいいイメージがある物を選択すると思いますし、女性がターゲットならかわいらしさや優しさ、おしゃれな印象などを意識しながらも、高級素材や機能性などが伝わるようにしていきます。
食品のパッケージは包装資材の専門業者に依頼をして製作することが多い
カレーやハヤシライス、菓子類などはターゲットが明確にされており、商品によってイメージをしっかりと伝えるようにデザインされているので、実際にイメージから味を想像して選んでいる人が多いのではないでしょうか。
食品のパッケージは朋和産業など包装資材の専門業者に依頼をして製作することが多く、材質や保存性などにも注意して選び、デザインを発注してオリジナルが出来上がります。
商品に合わせた材質や形状、容量などを発注することもできますが、既製品を選んで印刷を依頼することもできます。
費用や用途、注文数などに応じて選択すると良いでしょう。
オリジナルの場合には、小ロットだと費用が高くなる傾向がありますが、大ロットだとオリジナルでもコストパフォーマンスは良くなります。
ノウハウがない、試しに先行発売をして様子を見たい、小ロットでの販売を計画しているなどの場合には、既製品のパッケージにテンプレートを利用したラベルを活用するという方法もあります。
専用の包装資材や箱を使うことも多くなっている
包装資材やラベル、外箱などをトータルでデザインすることによって、イメージアップにつながります。
また最近では専用の包装資材や箱を使うことも多くなっており、商品の大きさや柔らかさ、形状に合わせたり、食べやすさを重視したりすることによってイメージが良くなる効果を期待することができます。
シュークリームはかつては白い紙製の敷物と白く素っ気ない箱に入っていて、持ち運ぶと偏ったりすることがありました。
ケーキの箱をそのまま利用していることが多く、隙間ができてしまい形が崩れることが多かったのです。
最近ではシュークリーム専用のボックスを使い、通気性と手が汚れないこと、見た目の良さなどに優れた専用の包装を行い、個数に合わせた箱に詰めるようになってきています。
お店や商品のイメージに合わせた包装や箱にすることで、ブランディングができ高級感やシュークリーム自体の魅力をしっかりと演出し、伝えることができるようになったのです。
ダイレクトな魅力の伝え方とイメージの良さがとても大切
食品は、試しに買って食べてみたいと思わせるようなダイレクトな魅力の伝え方とイメージの良さがとても大切です。
美味しければ、再びリピートすることにつながりますが、最初に手に取ってもらうことができなければ、なかなか数字がのびない物です。
中身のおいしさには自信がある商品でも売れ行きがのびない場合に、商品開発をさらに進めることもあると思いますが、パッケージを見直すことで売り上げが大幅にのびたという事例は実際にたくさんあります。
幅広い人へのメッセージ性を重視しておいしさを伝える包装にしていたけれども、女性をターゲットにしておしゃれさにこだわった外装に変えることで、女性が手に取り男性や子供も食べるようになった結果、幅広い層を獲得することもあることです。
おいしさの伝え方を考えることももちろんですが、イメージや機能性などの付加価値を重視することによって商品の価値を高めるという戦略は食品以外の商品でも盛んにおこなわれています。
まとめ
既存のイメージを脱却し、ターゲットの印象に残り、思わず試してみたくなり、次回購入時まで覚えていて見ただけでほかの商品と区別することができ、すぐに分かって手に取ることができることがポイントになるので、色々な商品のアイデアを収集してみると参考になるかもしれません。
魅力の伝え方は、味や品質の良さはもちろんですが、多角的に商品や店舗、企業のイメージと魅力を分析することによって広がります。
