最終更新日 2025年7月24日 by anagra

グランピングとは比較的に最近作られた造語で、グラマー(グラマラス)とキャンピングという言葉を組み合わせたかばん語です。

キャンピングはもちろんキャンプをするということ、グラマーは贅沢な、豪華な、あるいは原義に即せば魅力的なと訳すことができるでしょう。

つまり、「贅沢なキャンプ」だということができます。

コンセプト自体は元をたどれば100年以上前にあるともいえるのですが、言葉ができあがり、概念として広まってからはまだ10年程度しか経っていません。

また、もともと欧米を中心に広まった言葉ですので日本での知名度はいまだ高くありません。

しかし、今ではこれを専門に取り扱う雑誌が創刊されたり、日本でも楽しめる場所が徐々に増えてきているといえるでしょう。

では具体的には、これはどういったものだということができるのでしょうか。

まず、通常のキャンプはかなりの準備が必要だといえます。

テントや寝袋、バーベキューに使うグリルや、食材など、それらかさばるものを準備してキャンプ場に持っていかなければなりません。

これでは準備だけで相当な手間がかかることになり、こういったことが億劫でなかなかキャンプをしようということに踏み切れないという方も多いでしょう。

また、夏であれば蒸し暑い中、冷房もなく過ごさなければならず、ある意味それが醍醐味だといえるのですが、辛い人には辛いものだといえます。

そして、もちろん冬にキャンプをすることも可能ですが、防寒対策など、夏のキャンプよりも場合によっては準備が必要な冬のキャンプは、夏のキャンプよりも敷居が高いといえそうです。

一方グランピングではこういったキャンプのある意味で弱点といえるものを、ことごとく克服してキャンプをすることができるといえるのです。

つまり、この形式ではわずらわしい準備に追われることはありません。

寝袋用意する必要はありませんし、もちろんテントを自分たちで張ることもないのです。

そして、料理は場合によっては専属の料理人が作ってくれることもあるのです。

ですから自分たちで用意して、非常に面倒な片付けに悩まされることもないのです。

そして、夏であれば冷房が、冬であれば暖房が完備されているところも少なくありません。

ですから、冬であっても気軽にキャンプが楽しめるのだともいえます。

これはグランピングの強みのひとつだといえるでしょう。

キャンプ経験者でも冬のキャンプはあまり経験している方は少ないでしょうし、これを機に楽しむことができるようになるかもしれません。

また、このキャンピングという言葉が元になってはいますが、この形式ではテントの中に泊まるだけでなく、コテージやツリーハウスなどに泊まることもあります。

ですから、その種類は非常に豊富であり、それぞれの場所でオンリーワンの経験をすることができます。

とはいうものの、これではキャンプというより、単にコテージなどに泊まっているだけにも思えます。

キャンプという言葉をあてるのが正しくないようにもみえます。

しかしながら、グランピングの大きな強みとはむしろそこにあります。

手ぶらで行って、後のことを考えずに存分に自然を満喫することができるということなのです。

ですから森の中で、そこでしかできない遊びを満喫しながら、わずらわしいことに手間を掛けずにキャンプを楽しむことができるということです。

よく海に浮かぶコテージのようなものがリゾートにはありますが、ああいったものよりもさらに自然を近くに感じられるのがこの形式の強みなのです。

このように考えると、従来のキャンプはいろいろな手間が生み出す不自由をも楽しむことができる人が、より楽しめるものだといえそうです。

特にお子さんのいる方であれば、大人数でキャンプをすることができるわけですから、ある意味で非常に手間がかかりますが、ホテルに泊まるよりは費用もかかりませんしそういった意味ではお手軽なレジャーだといえます。

反対にグランピングではアメニティが完備され、冷暖房も場合によってはきちんと揃えられ、料理も作ってもらえることがあるなど、至れり尽くせりのものだといえます。

反面、そのために費用はキャンプよりも高くつくことになります。

ですから、友だち家族と子どもたちも大勢連れて楽しむようなものではなく、場合によっては夫婦やカップルなど、少人数で楽しむことも多い形式なのだということができるでしょう。

また、この形式は日本では広まりはじめたばかりなので、出来るところは限られています。

ですが、東京の都心でもできるところがありますし、関東圏では比較的これを楽しむことのできる場所が多いということがいえるでしょう。

グランピングはこのような新しいスタイルのキャンプです。

通常のキャンプとは目的や楽しめるメンバーが違うといえますが、大人が気軽に自然を満喫したい場合にはうってつけのレジャーだといえるのではないでしょうか。

 

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