最終更新日 2025年7月24日 by anagra
◇不動産会社の選定
マンションを売却するときには、いくつか注意しなくてはならない点ややっておくべきことがあるので、そのことを承知しておく必要があります。
まずは、お世話になる不動産会社の選定ということです。
これは住まいの近くの不動産屋でいいのですが、信用ということが第一ですから、そのことを念頭に置いて選ぶことです。
その前に、不動産屋を使わないで売却できないかということがあります。
取引価格の一定のパーセントで仲介手数料を支払わなければならないので、少しでも実入りを多くしたい人にとっては切実な問題と言えるでしょう。
これを省略することができないかということです。
マンション売却の達人によると、できないこともないが、やはり不動産屋にはお世話になる方がいいということができます。
省けるケースですが、親戚同士での売買などで、契約成立後全くトラブルが起きないということであれば、可能ということが言えます。
あとは、不動産の登記手続きをどうするかということになりますが、少し手間暇がかかり、法務局の出張所などに何回か通ってようやく完了という具合になりますが、こうした手続きに慣れている人であれば、素人でもできないことはありません。
◇トラブルが発生する危険性
問題は、トラブルが発生する危険性がないかどうかになります。
親戚同士であっても、人間関係がどうかによっては起こり得ますし、友人同士というような場合は、比較的解決が難しくなることもあります。
契約条件はお互いに目に見えるのでいいとして、物件の見えないところに問題があったことが後から分かったというような瑕疵担保責任などという場合は、厄介なことになります。
感情問題に発展してしまうと、話し合いで穏和に解決することもできなくなり、裁判沙汰ということになりかねません。
そうなると、今度は弁護士費用をはじめ、裁判に様々なお金がかかるので、最初に目論んでいた不動産屋への仲介手数料どころではなくなり、元の木阿弥ということになってしまいます。
こうしたことまでを考えると、やはりマンションの売却には不動産屋に頼むのが良いということなのです。
◇ある程度規模の大きな不動産会社がベスト
そこで最初のテーマに戻りますが、選定基準に関しては、ある程度規模の大きなところが良いということが言えます。
守備範囲が広く、顧客情報や地域情報さらには不動産物件の最近の動向などをきちんと把握しているからです。
つまり、売却までの時間がかからないで、希望価格で売り渡す可能性が高くなるということです。
ただし、大手の場合でも、地元の不動産会社との提携という形で、名義が大手ということになっていることも多いので、この点は念のために確認しておくのがいいでしょう。
もちろん、名義だけであっても大手としては責任があるので、管理という点での心配はありません。
全くの地元で中小の場合は、取引実績とか、実際に利用した人の感想などをきちんと把握してから頼むようにすることです。
売却しようという場合、できるだけ早く契約成立をしたいということで、不動産会社を複数選ぶ人がいますが、これは一長一短ということになります。
◇不動産会社と依頼主の間で一番大事なことは信用
情報キャッチのチャンネルが多いということは、それだけチャンスが広がるということになるので、契約の早期成立という点ではプラスですが、ともすると営業マンの本気度が薄れるというマイナス面もあるからです。
大手と地元の中小との組み合わせであれば、大手の規模のメリット、地元の特有事情キャッチのメリットのシナジー効果が期待できますが、大手と大手の組み合わせは特に注意が必要です。
いずれにしても、複数に依頼した場合は、両方の会社にその旨を連絡しておくことを忘れてはなりません。
不動産会社と依頼主の間で一番大事なことは、お互いの信用であり、信頼感だからです。