最終更新日 2025年7月24日 by anagra
台風や地震のような大きな災害が来ると、電気が止まってしまうことはよくあります。
すぐに復旧してくれれば良いのですが、損傷の度合いによっては電気が使えるようになるまでかなりの時間がかかることもあり、常に電気を必要とする環境においては何らかの対策をしておいた方が良いかもしれません。
目次
蓄電池とは
対策法として現在最も活用されているのが蓄電池と呼ばれる製品です。
これは電気を蓄えることができる装置のことで、スマートフォンなどに使われているバッテリーの大型版と考えれば良いでしょう。
電気がきている時はそれを中に蓄えておき、何らかのトラブルによって停電が発生すると、蓄えておいた電力を使ってその場をしのぐという仕組みです。
住宅や施設で使われる電力を供給する必要があるため、本体のサイズはとても大きく価格も高めです。
とは言え緊急時に安定して電力を供給できる能力は代え難く、電気が使えなくなると困ってしまうような状況では導入を検討した方が良いでしょう。
住宅に蓄電池を設置する
使われるシーンとして考えられるのが住宅です。
普段は電気が来ているため問題なく家電製品などを使うことができますが、停電が起こると当然ながらそれらは全て使えません。
特に近年の住宅では電化製品が非常に大きな割合を占めるようになってきており、照明だけでなく冷蔵庫や電子レンジ、さらにはコンロやお風呂なども使えなくなると考えるとその影響はかなり大きいと言えるのではないでしょうか。
停電時でも普段と近い生活を維持するためにも、蓄電池の設置を検討する価値は大いにあると専門会社のエスコシステムズも言及しています。
企業など職場でも頼りになる存在
企業をはじめとする職場でも頼りになる存在と言えるでしょう。
企業で停電の影響を受けると、社員が使用しているパソコンやコピー機などのOA機器が全て使えなくなるからです。
当然ながら業務がストップしてしまい、顧客から請け負った契約にも影響が出かねません。
さらに現在は業務で扱う重要なデータをデジタル化してパソコンなどに保存しているケースも多く、停電によって端末などが使えなくなるとデータへのアクセスも遮断されてしまいます。
このように電気が使えなくなると会社においても多大な影響が考えられますが、あらかじめ蓄電池を設置しておけば安定した電力供給が可能になり、業務が滞るのを防ぐことができます。
医療機関や介護施設においても蓄電池は欠かせない
医療機関や介護施設においてもこの設備は欠かせないものとなりつつあります。
こうした施設においては患者をはじめとする利用者の健康を守るために様々な電化製品が使われています。
もし停電の影響を受けるとそれらの機器が使えなくなり、場合によっては利用者の命に影響を与えることにもなりかねません。
電気を蓄えることができる装置を用意しておくと、停電時でもそれらの機器を安定して稼働させることができるようになり、大切な命を守ることができるのもメリットです。
このように私たちの暮らしにとって欠かせないものとなっている電気は、万が一途絶えると広い範囲に影響を与えてしまいます。
それを最小限に留めるためにも蓄電池の導入を検討するのがおすすめです。
蓄電池の選び方
では実際に導入するにあたってはどのような基準で選ぶようにすれば良いのでしょうか。
どれぐらいの電力を使うのか
まず重要なのがどれぐらいの電力を使うのかということです。
本体の価格は非常に高く、内部に設置されているバッテリーのサイズが大きくなればなるほど価格も比例して高くなっていきます。
そのため利用する人が少ないにもかかわらず大容量の製品を導入してしまうと、損をすることにもなりかねません。
家庭や会社、施設など設置される場所において利用する人数を計算し、どれぐらいの電力が必要になるかを概算しておくと適切なサイズの製品が決まってきます。
どれぐらいの停電に耐えることができる製品が欲しいのか
どれぐらいの停電に耐えることができる製品が欲しいのかについても検討しておくようにしてください。
小型の製品は価格も安く導入しやすいのですが、バッテリーのサイズが小さいため蓄えることができる電力はそれほど多くはありません。
そのため非常時に稼働させてもすぐに電力供給が止まってしまう恐れもあり、安定して使い続けるためにはあらかじめ容量の大きな製品を選んでおく必要があります。
使用するであろうと想定される期間を計算しておく
そこで比較の際には使用するであろうと想定される期間を計算しておくと良いでしょう。
例えば一般的な家庭であれば、災害時には家電製品を使うのをできるだけ抑えて消費電力を減らすことができます。
そうしたケースでは電力が復旧するまでに1日程度見ておけば問題ないでしょう。
しかし医療機関や介護施設ともなると、停電している期間が長くなると利用者の生命にも影響が生じかねません。
確実に利用者の命を守るためにも、バッテリーの容量には余裕をもって大きめの製品を選んでおくと安心です。
まとめ
最後に蓄電池を管理するためのシステムも一緒に導入しておくようにしましょう。
もしそうしたシステムがないと停電時には手動で切り替えなくてはならないからです。
切り替えるまでにタイムラグが生じると大きな影響を及ぼすことにもなりかねません。
しっかりとしたシステムを導入しておけば自動で切り替えてくれるのでおすすめです。